nakayumcの技術ブログ

エンジニア2年目のブログです。

光ファイバーケーブルが壊れたので自分で直してみた

はじめに

先日ひかり回線のファイバーを自力で直せたので備忘録として記録しておきます。

これは光コンセント(光ローゼット)です。

これから書くことは、この図のように赤く囲まれている黒い線、つまり電線側に繋がっている線の直し方です。下のONU(黒い箱のルーター)に繋がっている線を壊した方はAmazonとかでSCケーブルを購入することで簡単に直せます

しかし、上に生えている線を直すのはとっても難しいです。 でも、派遣工事を依頼して高いお金(一番高くて2万[2]ほど)払うより自分で直した方が安いと思ったので挑戦してみました。

なぜ壊したのか

ファイバーってどうなってるんだろう・・・って興味が沸いて分解したら壊れました。とても反省しております。

必要なもの

以下が必要なものです。

左から、 ・SCコネクタ ・ファイバーカッター(グレーのやつ) ・ファイバーストリッパー ・光パワーメーター です。

本当はこういうワイヤーストリッパーがあれば、外皮をもっと簡単に取れたのですが・・・ なかったのですごく苦労しました。

直し方

この操作を行ったことによる損害が発生しても責任は負えません。 自己責任でお願いいたします。

1.まず、端をニッパーなどで切り落とします。右図のようにスパッと切り落とすとよいと思います。

2.次に外皮を裂きます。 これがすっごく堅くて、何度も挑戦しました。光ファイバーを保護している硬いワイヤーのような物が邪魔をしてうまく裂けません。

2回目でやっと裂けました。が、こんな感じでファイバーと外皮が癒着しちゃいました。 爪楊枝のようなもので突っついてあげると、まっすぐファイバーが出てきました。 でもこれだけでは長さが足らないので、右図のようにもうちょっと外皮を裂きました。

3.外皮を切断していきます。 下図のように裂いた外皮を切断します。このとき、ファイバーを傷つけたり切断したりしないように注意してください。

4.ファイバーの皮膜を剥く

次に、ファイバーの青い皮膜を剥ぎます。 このストリッパーは2つの穴が空いていて、下の穴で青い皮膜を剥くことが出来るようになっています。

このように掴んであげて、引っ張ると透明のファイバーが出てきました。 これがファイバーです。なんかかっこいいですね。

5.ファイバーカッターでファイバーの先端を切断します 先端の断面をまっすぐにするために切断していきます。コツとしては、「まっすぐに切断すること」です。シャープペンシルを使った後のシャー芯の断面みたいに斜めになっているとうまく通信できません。

5-1.まず、カッターを手前に引き出します。 ファイバーカッターにファイバーをセットします。中心にある▲がカッターです。 セットができたら右のようにカバーを閉めます。

5-2.先程引き出したカッターを押します。これで切断することができました。 右の図のようになっていれば切断成功です。

6.ファイバーをSCコネクタと接続する

次に切断できたファイバーをSCコネクタと接続します。

SCコネクタは3つの部品で構成されています。 説明すると、 ・一番長い部品:光ファイバーを差し込む部品です。 ・青い部品:先端をコネクタとして固定する部品。一度刺すと外れなくなるので、最後に刺します。 ・丸い部品:ファイバーを固定する部品です。

ゆっくりファイバーを差し込んでいきます。コツとしては、余った青い光ファイバーをちょっと曲げる感じで接続するとよいと思います。曲げすぎ注意

差し込めたら、透明の褐色部分をOFFからONに上げます。これで光ファイバーが固定できました。

これで最後です。 根元を固定して、青い部品(向き注意)を差し込んだら先端のカバーを外せば、SCコネクタの成端ができました。お疲れ様でした。

7.(余裕があれば)信号強度を計測する

これは余裕があればですが、信号強度を計測します。この画像では850mm  になっていますが、NTTの光回線は1480 – 1500 nmで通信しているようです[3]。計測してみて、10~20dBm [3]以内であると良いようです。

まとめ

最初はできないかと思いましたが、無事光回線復活しました。よかったです。

 

参考文献

[1]自分で光ファイバーケーブル加工 その1 [2]ドコモ光の故障や通信障害など不具合発生時の5つの対処法 [3]フォトニックアグリゲーションによる高速光アクセスネットワークの省電力化・高機能化の研究