TL;DR
・ESXi7.0からコンテナに対応するため、ESX-OSData(VMFSL領域)が作られます。
・VMFSLの容量を減らすにはインストール時にオプションを付ける必要があり、既にインストール済みの方はクリーンインストールする必要があります。 減らす方法は以下をご覧下さい。
概要
バージョン7.0の新機能等はこちらのリリースノートに詳しく詳細が記載されています。
簡単に言うと「Kubernetesへのネイティブに対応するため」で、要するにコンテナ対応です。
まず、公式ガイドの ESXi ハードウェア要件をまとめると以下のようになります。
- ESXi 6.7 まで - 最低 1 GB の起動デバイス - VMFS ボリュームと 4 GB のパーティションを起動デバイスに作成するには、5.2 GB 以上のデバイスが必要(HDD/SSD/SAN 等) - SDカード、USB メモリをブートデバイスとする場合はコアダンプの保存に利用するため 4GB 以上、推奨は 16 GB 以上のフラッシュドライブの利用が推奨されている
- ESXi 7.0 から - 最低 4 GB の起動デバイス - SD カード、USB メモリをブートデバイスとする場合は 8 GB 以上が推奨 - HDD、SSD、NVMe などのその他のデバイスでは 32 GB 以上が推奨され、ブート パーティションと ESX-OSData ボリュームが作成される - 138GB を超える HDD、SSD、NVMe ドライブの場合は ブート パーティション、ESX-OSData ボリューム、および VMFS データストアが作成される
このように、ESXi 7 では新たに ESX-OSData という VMFS-L フォーマットの新しい領域が作成されます。
可変の ESX-OSData が 120GB まで拡張されるため、VMFSで利用できる容量が少なくなってしまいます。
VMFSL(VMFS-L)を減らす方法
「コンテナなんか使わないのに!」と考えている方(大半がこれ)は無駄な容量なので削減したいところですが、この領域を減らすにはインストール時に起動オプションを入れる必要があり、インストール済みの方は再度クリーンインストールする必要があるということです。
※インストール後は減らすことが出来ません。 もし出来たら連絡していただけますと幸いです。修正いたします。
ではやり方を説明していきます。
この操作を実行したことによって損害が発生しても責任は負えません。 自己責任でお願いいたします。
※ライセンスキーを控える、仮想マシン等のデータは別のデータストア(他のHDDやSSD)に移しておくことをおすすめします。
既に、cdromBoot runweasel
が記述されているので、うしろに(今回は8GBでインストールを進めます)
autoPartitionOSDataSize=8192
を追記(大小文字は区別されます)して、Enterを押してください。
あとはそのままインストール作業をしてください。インストールできたら、Web管理画面に移動して、パーティションを確認してみましょう。
このようにVMFSLの領域が8GBになっています。
まとめ
VMFSLが大量に浪費されているのは Kubernetes へのネイティブな対応するためでした。これで容量を増やすことができると思います。 それでは、楽しいESXiライフを。